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1996 年度 実績報告書

広いスペクトラムを有する殺虫性タンパク質産生菌(BT)検索用DNAプローブ合成

研究課題

研究課題/領域番号 06404010
研究機関北海道大学

研究代表者

飯塚 敏彦  北海道大学, 農学部, 教授 (50001441)

研究分担者 佐原 健  北海道大学, 農学部, 助手 (30241368)
浅野 眞一郎  北海道大学, 農学部, 助手 (60222585)
伴戸 久徳  北海道大学, 農学部, 助教授 (20189731)
キーワードBacillus thuringiensis / ICP遺伝子 / 害虫防除 / cryV
研究概要

土壌細菌Bacillus thuringiensis (BT)は殺虫性タンパク質(ICP)を産生する。本菌は微生物農薬として1960年以来世界各国で利用されている。本菌が特に優れた性質を有するのは、特定の昆虫を標的として他に害を及ぼさないこと、また、鱗翅目(ガの類)、双翅目(カの類)、鞘翅目(コガネムシの類)等それぞれ異なった昆虫を標的として殺虫活性を示す菌株が世界各地から発見されたことである。近年、このICPを産生するICP遺伝子のクローニングならびに構造解析が進につれ、単に微生物農薬として食害を受ける作物に散布するのみならず、ICP遺伝子が作物に組み込まれ、遺伝子組換え作物が誕生したことである。
本研究は、作物害虫に優れた殺虫性を有する新しいICP遺伝子を発見し、その性質を明らかにするために計画された。このDNAプローブ作成によるBT菌検索法は、従来の方法と全く異なり、簡便で迅速に新ICP遺伝子を検索することができる。この手法を利用して北海道各地の土壌ならびにインドネシアの土壌から新しくBT菌を分離し、その菌株に含まれるICP遺伝子を検索した結果、新BT株、即ち新ICP遺伝子が発見された。今後の微生物農薬としての開発・利用の可能性が認められつつある。特にコガネムシ類に殺虫活性を有するcryV遺伝子の発見がなされ、その遺伝子構造の解析が行われた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 佐々木 潤: "Bacillus thuringiensis分離株の有するcry遺伝子Vの探索" 日本蚕糸学雑誌. 65(1). 56-61 (1996)

  • [文献書誌] Sasaki,J.: "Insecticidal Activity of the Protein Encoded by the cryV Gene of Bacillus thuringiensis kurstaki INA-02" Current Microbiol.32(4). 195-200 (1996)

  • [文献書誌] 橋本 直樹: "cryIA(a)遺伝子プロモータ制御下におけるBacillus thuringiensis ICP遺伝子の発現" 日本蚕糸学雑誌. 65(3). 185-191 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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