研究課題/領域番号 |
06404016
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
村上 和雄 筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (70110517)
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研究分担者 |
野村 達次 (財)実験動物中央研究所, 所長 (10072399)
杉山 文博 筑波大学, 基礎医学系, 助手 (90226481)
深水 昭吉 筑波大学, 応用生物化学系, 助教授 (60199172)
宮崎 均 筑波大学, 応用生物化学系, 助教授 (40183636)
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キーワード | アンギオテンシンII / つくば低血圧マウス / アンギオテンシンノーゲン遺伝子 / ジーンターゲテイング法 / アンギオテンシンII受容体欠損マウス |
研究概要 |
平成6年度にジーンターゲテイング法により、内在性アンギオテンシノーゲン遺伝子を欠損するマウス(つくば低血圧マウス)を作出したのに続いて、内在性アンギオテンシンIIタイプ1a受容体遺伝子を欠損するマウスを作出し、同マウスに関して次のことを明らかにした。 (1)ヘテロ欠損型マウスの腎臓におけるAT1a mRNA量は、ノーザン解析の結果、野生型のそれと比べ約半分に減少しており、ホモ欠損型マウスでは全く検出できなかった。 また、AT1a遺伝子の発現を組織学的に検討した結果、in situ hybridizationによるmRNAの局在と、レポーター遺伝子I,acZによる染色像とが一致し、ヘテロ欠損型マウスの腎臓皮質部においては、糸球体、傍糸球体装置、尿細管、特にメサンギウム細胞と輸入、輸出細動脈に強いシグナルが見られた。 さらに、ホモ欠損型マウスでは、腎傍糸球体細胞に顕著な過形成と強いLacZの誘導が観察された。 (2)非観血式に血圧を測定した結果、ヘテロおよびホモ欠損型マウスの収縮期血圧は、野生型に比して、それぞれ10および22mmHg低値を示した。 (3)ホモ欠損型マウスにおいて、腎臓のレニン遺伝子の発現と、血中のレニン活性の著しい上昇が認められた。
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