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1996 年度 実績報告書

虚血性細胞死の機序に関する分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06404051
研究機関帝京大学

研究代表者

田村 晃  帝京大学, 医学部, 教授 (80111532)

研究分担者 長島 正  帝京大学, 医学部, 教授 (70217991)
古屋 一英  帝京大学, 医学部, 助手 (40281373)
金光 秀晃  帝京大学, 医学部, 講師 (10129992)
中山 比登志  帝京大学, 医学部, 助教授 (00147050)
中込 忠好  帝京大学, 医学部, 助教授 (90198052)
キーワード局所脳虚血 / 遅発性神経細胞死 / ラット / マウス / 蛋白代謝 / 黒質 / アセチルコリン / GAP-43
研究概要

(1)動物モデルの作成:ラット中大脳動脈閉塞モデルにおいて生理学的パラメターを測定し脳温・体温の変化をモニターして温度管理を行った。またマウスの脳梗塞モデルの重要性からマウスの血管内閉塞による局所脳虚血モデルを開発し、組織学的検討および免疫組織化学によるサイトカインの変化を観察した。
(2)蛋白代謝の検討:ラットの中大脳動脈閉塞による局所脳虚血モデルにおいて放射性バリンによる蛋白代謝の測定を行った。特に虚血遠隔部の蛋白代謝を検討した結果、虚血側の黒質(特に網様部)において2日後より放射性バリンの取り込みの増加が見られた。虚血後早期ににおこる蛋白代謝の亢進は黒質網様部における脱抑制機序による細胞機能の亢進を反映しているものと思われ、その後の亢進は反応性グリアの増殖によるものと推定される。また視床では変化が認められなかった。
(3)apoptosis関連因子の検討:セラミドが膜受容体の細胞内情報伝達物質として働きスフィンゴミエリンサイクルが神経細胞死に関与している可能性が示唆されている。砂ネズミの一過性脳虚血モデルにおいて海馬のスフィンゴミエリンの測定を行った結果、早期の一過性減少が認められスフィンゴミエリンサイクルの遅発性神経細胞死への関与が示唆された。
(4)機能再生に関与する神経伝達物質・蛋白の検討:記憶および神経再生への関与が推定されるアセチルコリンおよびアセチルコリン合成酵素コリントランスフェラーゼおよび分解酵素アセチルコリンエステラーゼの測定をラット中大脳動脈閉塞モデルで行った結果、3者とも前頭部皮質および線状体での有意の低下が認められた。また再生に慣用するGAP-43の免疫染色を行い、虚血辺縁部の神経細胞に蛋白の存在が認められた。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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