研究概要 |
荷重下にインプラントされた人工材料周囲に如何なる骨形成ならびにリモデリングが起こるかはセメントレス人工関節の開発にも関連して注目されてきた。材料周囲の骨リモデリング現象を生物学的、生力学的に追求する目的で、4カ所の犬大腿骨顆部に深さ10mmの骨軟骨欠損部を作成し、5×8×10mm大の1)表面スムーズなアルミナ、2)ビーズ表面のアルミナ、3)チタンファイバーと関節表面はPVAゲルで覆われた人工骨軟骨複合材料を種々の組み合わせでインプラントし、4)欠損部を放置した実験群をも加えて、術後、4,12,24週に組織学的に検索した。その結果、材料周囲の骨リモデリング、相対する脛骨関節軟骨の変化を経時的に追求して比較することはでき、また人工骨軟骨複合材料への骨進入についても充分な知見を得ることが出来た。FEMによる解析でも、ビーズ面の骨リモデリングについては解析できたが、スムーズな表面周囲の骨透明層については動的解析可能なFEMにより解析しつつあるところにある。
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