研究課題/領域番号 |
06404069
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
寺下 正道 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (00118085)
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研究分担者 |
福山 宏 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60037546)
木村 健治郎 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (60275443)
北村 知昭 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (50265005)
庄野 庸雄 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (40187505)
小川 孝雄 九州歯科大学, 歯学部, 助教授 (20160757)
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キーワード | 修復材料 / 歯髄刺激 / ラット / 石灰化能 / デンティン・ブリッジ / ウシ歯胚 / 遺伝子 |
研究概要 |
修復材料を修復したラットの歯に生活歯髄切断を施し、Dentin Bridgeの形成能で材料の歯髄刺激を評価した。 各修復材料の刺激は、Dentin Bridgeの形成量で4つに分類された。コンポジットレジンは全実験期間において無処置(無傷)の歯よりDentin Bridgeの形成が小さく、特に1週目において最も小さい値を示した。酸を液とする材料であるグラスアイオノマーセメントとシリケートセメントの場合は1週目から2週目にかけて著明な増加がみられ、2週目以降他の材料の場合よりも大きな値を示した。アマルガムの場合は1週目から4週目にかけてほぼ一定の割合で増加し、4週目で無処置の歯より大きな値を示した。亜鉛華ユ-ジノールセメントの場合は、1週目において他の修復材料と比較して大きな値を示し、その後の増加量は小さく無処置の歯の場合と同じ傾向を示した。 以上の結果は、今まで行われていた歯髄の変化を経時的に観察する実験方法とは異なる傾向を示し、修復材料の刺激を細胞の形態変化だけで判断するのは不十分であり、今回の様な細胞の機能面を観察することが必要であることを示唆するものである。また、c-junやjunBが石灰化に特異的な役割を演ずることが確認でき、この遺伝子の発現状況を把握することで細胞の機能が判断できることが示唆された。
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