研究課題/領域番号 |
06404070
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
長谷川 二郎 愛知学院大学, 歯学部・歯科理工学, 教授 (10064809)
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研究分担者 |
伴 清治 愛知学院大学, 歯学部・歯科理工学, 講師 (10159105)
河合 達志 愛知学院大学, 歯学部・歯科理工学, 講師 (60167351)
高橋 好文 愛知学院大学, 歯学部・歯科理工学, 助教授 (00090142)
福井 壽男 愛知学院大学, 歯学部・歯科理工学, 助教授 (50090147)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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キーワード | BMP / 骨形成因子 / インプラント / 生体材料 / 機能性材料 / 移植 / 骨誘導 / 代替骨 |
研究概要 |
本プロジェクトにおいては広範囲の生体移植材料をスクリーニングし、BMP〔骨形成因子)との複合化を図り、生体内で能動的に機能する移植材料の開発を試みた。このため当初より大量のBMPが必要とされることが予想され、まず、部分精製のBMPの安定大量生産をめざした。この結果生理活性の高いBMPを1週間あたり1000mg程度安定生産することが可能となった。さらに、この部分精製BMPを原料に水溶性BMPの大量生産に関しても安定供給が実現された。また、人工合成BMPに関しても大量生産を試みた。BMP遺伝子が挿入されたバキュロウイルスをsf-9 cell(培養昆虫細胞)に感染し、その培溶液、細胞体からBMPを回収した。その結果BMP活性は天然BMPの1/10程度であり、今後も人工合成BMPの精製が課題事項となった。しかしながら、水溶性BMPの物理学的性状は人工合成BMPと殆ど同じため本研究における結合実験の多くに、水溶性BMPを使用した。BMPのキャリアーとしてgelatin,chitin,agarose,starch、atelocollagenを選択し、結合実験を行なった結果いずれのキャリアーもBMP活性を上昇させることが判明した。芯材として使用されるセラミックスとBMPの親和性を調べた結果リン酸カルシウム、チタニア、ジルコニアはポリクロナール抗体による検出により特異的な結合をBMPとすることが判明した。金属材料とBMPの複合化を行なった結果チタンはきわめて良好な結果を示し、表面改質がBMPの生理活性を著しく上昇させることが解った。これらの結果はきわめて近い将来の臨床応用に際して重要な情報となると考えられる。
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