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1996 年度 実績報告書

若年者の顎関節症に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06404075
研究機関鹿児島大学

研究代表者

小椋 正  鹿児島大学, 歯学部, 教授 (00059362)

研究分担者 朝隈 恭子  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (40253885)
豊島 正三郎  鹿児島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (10197965)
奥 猛志  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (50194486)
森主 宜延  鹿児島大学, 歯学部, 助教授 (60128460)
堀 準一  聖徳大学, 人文学部, 教授 (70010254)
キーワード顎関節症 / 若年者 / 疫学的研究 / 機能障害 / 顎関節 / 関節リウマチ / MRI / 思春期
研究概要

顎関節症の発症頻度の地域差などを調査するため,平成7年度は北海道の小都市である紋別市と北見市で疫学調査を実施した。平成8年度は沖縄県宮古島で,北海道と同程度の小都市である平良市で調査を実施した。平良市内の幼稚園,小学校,中学校,高等学校の在籍者,計3705名を対象に資料収集を行った。実施した調査は顎関節症の発症頻度,発症原因追究のアンケート調査・顎関節雑音の録音,性格検査(Cornell Medical Index,幼児・自動性格診断検査用紙,矢田部ギルフォード性格調査),さらに全身との関連を追究する重心計による資料収集を行った。現在,各個人のデーター分析が終了し,そのデーターをデーターベースにするようにコンピューターに入力中であるが,一部の資料の処理は終了している。
顎関節症の発症頻度は,北海道の男子18.8%,女子20.9%であったのに対し,沖縄県では男子5.6%,女子9.3%と沖縄県で低値を示した。教育施設別の発症頻度は,北海道の幼稚園7.5%,小学校12.2%,中学校16.0%,高等学校24.9%であった。沖縄県では幼稚園6.0%,小学校5.1%,中学校4.6%,高等学校10.6%であった。一方,鹿児島大学小児歯科外来における顎関節症患者の資料収集は現在も継続して実施している。なお,鹿児島大学医学部小児科と鹿児島赤十字病院との共同研究である若年性関節リウマチ(JRA)患者の研究は,1996年の第6回日本小児リウマチ研究会でMR画像での顎関節部滑膜所見と顎関節症状との間には密接な関連性が認められたことを報告した。さらに,JRA患者のうち顎関節部の滑膜病変を有する9例の中で,血清中No濃度が有意に高値を示す症例が多く,follow-upの必要性が重要であることもあわせて報告した。来年度は,本研究の最後の年であるので,全ての資料を整理し,国際学会(IAPD)平成9年度9月に発表する予定を初め,結果を多くの学会誌に投稿する所存である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 重田浩樹: "顎関節症の臨床診断におけるサーモグラフィーの有効性について-測定方法の妥当性と評価項目の再現性" 小児歯科学雑誌. 34巻・1号. 137-147 (1996)

  • [文献書誌] 重田浩樹: "サーモグラフィーの顎関節症診断への応用に関する研究" 小児歯科学雑誌. 34巻・5号. 1113-1127 (1996)

  • [文献書誌] 谷 斉子: "重心動揺検査を用いた顎関節症患者および前歯部開咬者の体平衡機能に関する予備的研究" 日本顎口腔機能学会雑誌. 3巻・2号. (1997)

  • [文献書誌] 小椋 正: "新しい健康観の形成と子どもの病気-健康の自己管理能力を育てる毎日の指導-" 国澤賢治, 250 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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