研究課題/領域番号 |
06405003
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研究種目 |
一般研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
徳山 英一 東京大学, 海洋研究所, 助手 (10107451)
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研究分担者 |
西村 清和 通産省, 地質調査所, 主任研究員
末広 潔 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (20133928)
平 朝彦 東京大学, 海洋研究所, 教授 (50112272)
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キーワード | 関東地震 / 活断層 / イザナギ海底音響画像探査 / ディープ・サイスミックス探査 / 地震断層 / 相模トラフ / 高解像 / SSBL |
研究概要 |
イザナギ海底音響画像探査とディープ・サイスミックス探査を作業船"あじあ丸"を用船して実施した。調査期間は11日である。相模湾内での調査は横切り船が多いことなどの安全上の理由で監視船もあわせて用船した。 イザナギ探査は相模湾内の全域で行なわれ、極めて良好な記録が得られた。その結果によれば、相模トラフにおいて北北西-南南東に伸びる深海長谷が発達していた。相模トラフ東縁は急崖によって境されているが、東京湾から連続する東京海底谷と合流する地点では、海底扇状地が発達している。海底扇状地上には北西-南東の走向をもつ活断層が確認された。この断層こそが1923年型関東地震の地震断層と考えられる。一方、相模トラフの西縁は緩傾斜で伊豆半島に連続する。この緩傾斜上には多数の単成火山が分布することが明らかにされた。 1923年型関東地震の地震断層と考えられる断層を横切る測線で、ディープ・サイスミックス探査を実施した。ディープ・サイスミックス探査は当初地質調査所所有の機器を予定していたが、海洋科学技術センターのものを用いることにした。その理由は、海洋科学技術センターの機器は海底から約100m上で送受波器を曳航することにより、極めて高解像の地殻断面の取得が可能であるためである。深海を曳航する送受波器の位置は可搬型SSBLによって数mの精度で決定された。今回の調査では、チャンネルの自然堤防が地震断層によって変位していることが確認された。この結果をもとに、平成7年度に予定する、断層を挟む2地点の柱状採泥点を正確に決定することが出来た。 以上から、当初予定した成果はほぼ達成したものと判断される。
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