• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

舞台芸術における「コラボレーション」の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06451010
研究機関東京大学

研究代表者

高辻 知義  東京大学, 教養学部, 教授 (80012467)

研究分担者 高田 康成  東京大学, 教養学部, 教授 (10116056)
岩佐 鉄男  東京大学, 教養学部, 教授 (50203360)
小林 康夫  東京大学, 教養学部, 教授 (60153623)
杉橋 陽一  東京大学, 教養学部, 教授 (50015278)
蓮實 重彦  東京大学, 教養学部, 教授 (30012454)
キーワードコラボレーション / 舞台芸術 / パフォーマンス / マルチメディア / 表象 / メディアミックス / テクノロジー / 身体表現
研究概要

平成7年度は、初年度(平成6年度)の基礎的な分析によって得られたデータをもとにして、ジャンル横断的なコラボレーションの学問的研究、ならびにその試験的な実践をさらに推進し、コラボレーションの新たな可能性を模索する努力を続けた。その際、電子メディアを積極的に活用して、マルチメディア環境におけるコラボレーションのあり方を呈示する試みも重点的に行った。具体的な成果としては、平成7年12月11日の表象文化論シンポジウム「セクシュアリティーの表象」で、建築、音楽、ファッション、文学などといった異なるジャンルが相互に交錯するなかでの性の表象の諸相と可能性を、コンピューターによるデモンストレーションも交えて考察し、平成8年1月12日には、本研究の母体である東京大学教養学部表象文化論分科の演習のひとつとして、建設中の第二国立劇場を視察し、オペラやバレエ、演劇やその他のパフォーマンスを有効にコラボレートするための空間がどのように形作られ、どのような可能性がそこで見いだせるかを、形成されつつあるその空間そのものに身をおいて体験することも試みてみた。さらには電子メディアを駆使したコラボレーションの実践そのものともいうべきパフォーマンス「耳のための映像」を本学美術博物館との共催で実施した。そのほか、コンピューターをも駆使した映像によるコラボレーションの設計とその予想されうる成果の呈示も、とくに表象文化論の授業において実習する形で、繰り返し試みられた。そのうえ今年度は、研究担当者がコラボレーションの可能性を考察するうえできわめて示唆的な研究を特に数多く発表したという点も、特筆すべき成果である。

  • 研究成果

    (13件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (13件)

  • [文献書誌] 高辻知義: "新演出〈指環〉の印象と批評のための対話" ワーグナー・ヤ-ルブ-フ 1995. 148-153 (1996)

  • [文献書誌] 杉橋陽一: "文学と思想" 『文学の方法』(東大出版会). (3月刊行予定). (1996)

  • [文献書誌] 杉橋陽一: "ブルーメンベルクの絶対的メタファー(その1)" 超域紀要. 1(刊行予定). (1996)

  • [文献書誌] 石光泰夫: "フロイトとドイツ・ロマン主義" 『イマーゴ』増刊号「フロイトと精神分析の現在」. 196-220 (1996)

  • [文献書誌] 松岡心平: "去勢としての芸能(渡辺保との対談)" 『大航海』(新書館、特集「去勢の歴史」). 7. 40-55 (1995)

  • [文献書誌] 蓮實重彦(編): "リュミエール元年ガブリエール・ヴェールと映画の歴史" 筑摩書房, 225 (1995)

  • [文献書誌] 小林康夫: "身体と空間" 筑摩書房, 218 (1995)

  • [文献書誌] 高田康成(共著): "『シェイクスピアとその周辺』のうち「待ってましたのドラマツルギー-Thomas Heywoodの劇作術-(3月刊行予定)" 英宝社, (1996)

  • [文献書誌] 高田康成(共著): "Studies in Eighteenth-Century English Literature(3月刊行予定)" 南雲堂, (1996)

  • [文献書誌] 石光泰夫: "身体 光と闇" 未来社, 300 (1995)

  • [文献書誌] 石光泰夫: "小林康夫/船曳建夫編『知の論理』のうち「言葉が身体と化す-精神分析とファンタスムの論理」" 東京大学出版会, 322(56-73) (1995)

  • [文献書誌] 松浦寿輝: "エッフェル塔試論" 筑摩書房, 410 (1996)

  • [文献書誌] 松岡心平(共著): "シリーズ学びと文化5『表現者として育つ』のうち「芸の伝承-想像力の共同体-」" 東京大学出版会, 159-191 (1995)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi