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1994 年度 実績報告書

ポジトロン断層撮影法による「発話」と「その意志」に関する脳内機能局在の検討

研究課題

研究課題/領域番号 06451020
研究種目

一般研究(B)

研究機関大阪市立大学

研究代表者

梅本 守  大阪市立大学, 文学部, 教授 (60101284)

研究分担者 越智 宏暢  大阪市立大学, 医学部, 教授 (70047067)
キーワードPET / MRI / 言語処理 / 4文字熟語 / かな単語 / 課題研究
研究概要

言語は音の組合せであるが、日本人は「かな」と「漢字」という表音文字と表意文字を使っているので、特有な脳の使い方をしているという考えがある。脳出血などで言語を失った患者のリハビリの際、「かの」より「漢字」が復活しやすいという症例報告がある。これは失語症において、損なわれるのは左脳であって、右脳ではないことに関係していることが推測される。本研究は「かな」と「漢字」言語処理の脳内機構を探るため、(1)閉眼静止してください。テレビ画面に映し出される文字を(2)黙読しない、(3)音読しなさいという課題を与えて、ポジトロン断層撮影を行ない、課題に特異的に働く部位の検討を行なうものである。
被験者は20-25歳の志願者。刺激材料はそれぞれ120個から成る(1)4文字熟語、(2)4文字ひらがな単語で、1.5sec間隔に100msec順次提示する。
仰臥した被験者に(1)、(2)の単語、熟語系列を提示、(1)、(2)、(3)の課題を与え、6回の実験を繰り返す。
結果は、核磁気共鳴画像に、(1)と(2)について、(3)マイナス(2)、(2)マイナス(1)をコンピュータ処理したポジトロン断層撮影結果を重ねて、「かな」と「漢字」処理に関わる脳部位を明らかにした。予備実験に手間どり、本実験は9月から始め、現在12名の志願者について実験を行なったが、結論を出すまでには至っていない。この研究経過は計画どおり進んでいると考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 梅本 守: "中枢神経系の発達と老化に伴なう形態的、機能的変化" 児童心理学の進歩. 34(印刷中). (1995)

  • [文献書誌] 梅本 守: "講座認知科学第6巻「情動」(共著)" 岩波書店, 320 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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