研究課題/領域番号 |
06451033
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
間庭 充幸 静岡大学, 人文学部, 教授 (50019246)
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研究分担者 |
野澤 慎司 静岡大学, 人文学部, 助教授 (40218318)
木村 邦博 静岡大学, 人文学部, 助教授 (80202042)
栗岡 幹英 静岡大学, 人文学部, 助教授 (20145155)
嶋田 義仁 静岡大学, 人文学部, 教授 (20170954)
土川 隆史 静岡大学, 人文学部, 教授 (50022380)
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キーワード | 日系ブラジル人 / 日系ペル-人 / 就労ビザ / 精神的適応 / 外国人犯罪 / 日本語教育 / 外国人医療 |
研究概要 |
今年は、各人が自己の調査目的に関わるインフォーマントを発見し、この人々と良好な関係を作りながら、調査の焦点と方法を作り上げる作業を行った。今年度の調査では、浜松市内でブラジル人労働者およびその家族と接触できる場をいくつか確保した他、受容する側に立つさまざまな立場の関係者からも情報を得ている。若干の成果を以下に示す。 浜松市教育委員会は、ボランティアグループの助力を得て「ことばの教室」を開設している。ここでの外国人子弟の適応状況の調査では、彼らが文化的・言語的背景の違い等によって抱えている問題とともに受容側の日本の教育制度がその増加に充分対応できていない状況も明らかになりつつある。また、外国人の関わる逸脱や犯罪については、それが日本人との関係に深く関連していることとともに、警察組織や弁護制度の対処の能力について当事者が事態を憂慮している状況もある。外国人の医療問題に関しては、外国人相談室を開設している聖隷福祉事業団浜松三方原病院の関係者に対し聞取り調査を行った。さらに、在浜松民間ボランティア団体「へるすの会」の調査からは、労災・賃金・労働条件などの労働問題が依然として重要であることがわかったが、これを主題的に取り上げるかどうかは今度検討してゆく。 浜松における外国人労働者の大部分を占める日系ブラジル人労働者は、年配の二世以外は日本語を話せるものが少なく、このような言語面の問題から困難が予想される。この問題については、現地調査時に静岡大学大学院に在学している日系ブラジル人から継続的に協力を得ることになっている。
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