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平成6年度は、NHKおよび宮田輝未亡人の協力により、NHK番組「ふるさとの歌まつり」の番組制作に関する調査を行なうと共に、統一文書による質問書調査を実施し、これに基づいて関東地方以北の現地調査を実施し、同時に、中部地方についても、予備的な現地調査を実施した。
当初予定したよりも、「ふるさとの歌まつり」の全番組内容を把握することが難しく、質問書発送までに約6か月を要したため、質問書回収、分析も時間的にずれ込み、結果的には、関東地方以北の現地調査もまだ完全には出来上がっていない。しかし、この間に、対象地の社会文化的諸環境に関する資料収集はおおいにすすみ、また、関東地方以北の現地調査についても、すでに完了した地域についての成果は予期したより大きく、TVメデアによる地域文化掘り起こしの画期的な実験の実態が明らかになりつつある。
現在問題になっている点は、上記のごとく、一部に番組に内容の把握が極度に困難なものがあり、現地の状況はわかっても、番組との関係が十分に掴めないものがあることで、当時のビデオ・テープに欠落があること、番組シナリオと実際との間に食い違いのあることが、その原因である。しかし、現在、NHKの協力をえ、この点の解明に努力しており、平成7年度には、基本的に解決される見通しである。
また、こうした事情から、当初予算の使途配分にも、資料収集整理関係予算が多くなり、旅費と謝金の支出が少なかった。平成7年度の計画により、この不均衡を是正する予定である。
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