研究課題/領域番号 |
06451044
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
村井 憲男 東北大学, 教育学部, 教授 (90004829)
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研究分担者 |
高橋 清子 東北大学, 医療技術短期大学部, 講師 (30125596)
無江 季次 東北大学, 医療技術短期大学部, 教授 (40004882)
中村 雅知 東北大学, 教育学部, 助教授 (10125627)
仁平 義明 東北大学, 文学部, 教授 (10007833)
細川 徹 東北大学, 教育学部, 助教授 (60091740)
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キーワード | 慢性疲労 / 児童 / 学校適応 / 質問紙 / 母集団調査 / 精神生理 / 皮膚温 / サーモグラフィー |
研究概要 |
1)学童の慢性的な疲労についての予備調査の結果を詳細に分析した結果、このような児童に出会った経験のある教師は、調査した15校、34名の教師のうち、およそその半数(52.8%)であった。これらの教師の72%は者は、このような児童はクラスに1〜2名いると答えている。学年については、5、6年生に多いとの回答が最も多く、また、ほとんどの者が、このような児童が最近増えているように思うと述べていた。 2)予備調査の結果をふまえ、児童用の疲労チェックリスト、「子どもの疲労についての調査」質問紙を作成した。質問項目の選定には、各種疲労チェックリストを参考とした。この質問紙は、子どもの毎日の生活に関する質問(11項目)と、疲れやすさについての質問(24項目)の、おおきく2つの部分から成り立っている。この質問紙を用い、仙台市内の12小学校(7,072名)と青森県三戸郡階上町の8小学校(1,115名)の1年から6年生までの児童、合計8,187名を対象に調査を行った。質問紙の回収率は、92.9%であった。これらの資料の分析は、現在行っている横浜市緑区と新潟県佐渡での調査と併せて、次年度にかけて行われる。 3)「疲れやすさ」と「疲労の回復」を精神生理学的側面から評価するために2種類の課題の前後で手掌及び顔面の皮膚温分布がどのように変化し回復するかを、大学生を被験者として予備的に検討した。その結果、精神的負荷を伴う課題(CRT上に連続提示される刺激の中から標的刺激を検出する)と運動負荷のみの課題(握力計の反復操作)では違いがみられ、さらに主観的疲労度との関係が示唆された。次年度は、この実験パラダイムを児童に適用し詳しく分析する予定である。
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