研究課題/領域番号 |
06451044
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
村井 憲男 東北大学, 教育学部, 教授 (90004829)
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研究分担者 |
高橋 清子 東北大学, 医療技術短期大学部, 講師 (30125596)
細川 徹 東北大学, 教育学部, 助教授 (60091740)
仁平 義明 東北大学, 文学部, 教授 (10007833)
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キーワード | 慢性疲労 / 児童 / 学校適応 / 質問紙 / 母集団調査 / 精神生理 / 皮膚温 / サーモグラフィー |
研究概要 |
平成7年度に行った研究の概要ならびに得られた知見は以下の通りである。 1)小学校児童の疲労について、われわれが作成した「学童用疲労チェックリスト」を用い、仙台市内の12小学校(7,072名)、ならびに青森県三戸郡階上町の8小学校(1,115名)を対象に調査した。結果から、児童の疲労の状態は、一般的な傾向として高学年になるに従い増加することが分かった。また、全体的な傾向として、性差はあまり明確ではないが、5、6年生では若干女児に疲労が多い傾向が見られた。地域的な差についても検討したが、24項目中6項目で統計的に有意な差が見られ、また、児童の疲労に関する保護者の意見からも、児童の疲労の問題に地域的な違いのあることが示唆された(これらについて、東北心理学会第49回大会(平成7年9月;宮城学院女子大学)ならびに日本心理学会第59回大会(平成7年10月;琉球大学)において報告した。)。 2)疲労を訴える児童の精神生理学的な側面の検討を、認知的ならびに運動課題負荷が、自律神経系の活動を反映する体表面の皮膚温と、どのような関係を持つかという点から接近しようと考え、その妥当性を大学生を対象に予備的に検討した。その結果に基づき、仙台市の小学校6校の児童60名を対象に実験を開始したが、時期的な理由、学校の都合等から、実験の完了は次年度に持ち越された。
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