研究課題
平成6年度には、主に下の作業を行った。(1)国公私大学について、1955年から1994年に至るまでの期間について、学部別に在学者定員(恒常定員、臨時定員)、在学者総数、主な大学特性指標、等を資料からコンピュータに入力した。(2)上のデータを、個別大学データベースとして統合する作業を試験的におこない、一部については分析をおこなった。これらの作業を通じて、以上のデータ項目のみでも、データベースの規模はかなり大きくなり(1メガバイト程度)、通常のパソコンでは能力を越える場合もあるなど、技術的に検討するべき点が少なくないことが分かった。特に、大学組織が変更される例が多く、その経緯についての情報をも含めた、体系的なデータベースを形成することが必用である。そのためには機械的なデータベース作成は適当ではなく、ソフトウェアとしても、SPSS、1-2-3、データベース・ソフトを併用して、独自の方法を開発する必用がある。データの収集などにおいては、ほぼ当初の目的どおり進行した。しかし、それをデータベースに統合する段階で、予想以上に技術的な問題が大きく、この点についての作業を進めている。しかしこれについての経験の蓄積が進めば、実証分析は急速に進むものと考えられる。
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