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1994 年度 実績報告書

沖縄県における高校生の進路分化に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06451053
研究種目

一般研究(B)

研究機関琉球大学

研究代表者

芳澤 毅  琉球大学, 法文学部, 教授 (90044841)

研究分担者 田中 寛二  琉球大学, 法文学部, 講師 (40253942)
大膳 司  琉球大学, 法文学部, 助教授 (60188464)
井上 講四  琉球大学, 教育学部, 助教授 (50136024)
中村 完  琉球大学, 法文学部, 教授 (60044963)
福山 逸雄  沖縄県立芸術大学, 助教授 (80208983)
キーワード進路分化 / 高校中退 / 就職 / 進学 / 沖縄県
研究概要

本研究の目的は、沖縄県を研究フィールドとして、高校生の進路分化(高校中退、高校卒業後の就職や進学)の現状を把握するとともに、そのような進路分化がなぜ生じるのかについて明らかにすることにある。本年は3年計画のうち1年目である。
以上の目的を達成するために2種類の質問紙調査を実施した。1つは、中学3年生からこれまで2年間追跡している生徒(現在高校2年生)を対象に夏休みに、もう1つは、県内の24の高校に在籍する高校1年生を対象に9月から10月に、高校生活への適応状況や勉学状況を調査した。
まず、中学3年生のときから追跡調査している高校2年生への質問紙調査の結果、高校中退意識をもつ生徒は、高校内における対人関係がうまくいっていない、高校での諸活動それ自体の将来に対する有効性感覚を持てない、高校生活が楽しくないと思っている、高校に行くことについての規範意識が薄い、などの特徴があることが明らかになった。特に、高校生活が楽しくないと思っている場合が最も高校中退意識と結びつきやすいようである。
続いて、高校1年生への質問紙調査の結果、明らかになったことは以下の通りである。
(1)中学3年生の時点で、学校の授業が50%以下しか理解できていなかったと回答した生徒は39.8%いた。また、中学校時代に、「学校を休みたいという気持ちになった」ことが「よくあった」と回答した生徒は12.1%、「授業をさぼりたい」と思ったことが「よくあった」と回答した生徒は11.2%いた。高校1年生の約1割は高校入学以前から学校生活に対して不適応であったのではないかと思われる。
(2)高校に入学後、高校をやめたいと思ったことのある生徒は36.0%おり、やめたいと思った理由は、「授業がおもしろくなかった(66.8%)」「入学前の期待やイメージと異なっていた(60.2%)」「別の学校に移りたくなった(56.6%)」「勉強についていけそうもなかった(46.3%)」「授業以外の学校生活がおもしろくなった(42.1%)」など、授業との関連性が強いようである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大膳 司: "沖縄県における高校生の中退意識の形成に関する研究(1)" 沖縄教育研究. 第2号. 75-84 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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