研究概要 |
研究会の開催を通じてアメリカ学位に関する国内,国外の文献/資料を収集,分析し,学術各分野の学位についてその歴史的変遷と近年の動向を把握するとともに、データをパソコン上でデータベース化する作業を進めた。一般性の高い調査対象としてウィスコンシン大学群の2校を選び、全学科(研究科)の状況がわかる郵送法によるプリ調査を実施した。 この研究を進める中で、アメリカの博士・修士の学位課程教育の主体がデパートメントにあり、デパートメントの学位課程を統合する傘組織として大学院(本部)があることが明確になった。また専門分野によっては、専門職アクレディテーション協会の役割が大きいことが判明した。 当初予定した研究目的については、研究を進める中でその重要性がさらに確認された。研究計画・方法については、アメリカの大学院組織の解明が調査の前提となることから、大学/大学院の規定等の分析を先行させたことからプリ調査の時期が年度の後ろになったが、調査の有効性を確保することができた。 博士・修士学位の種類が学問学位と専門職学位とに区別でき、後者には専門職アクレディテーションが強く機能していることの解明は重要な成果であり、次年度の研究展開に大いに資するものと評価される。 平成7年度は、さらに文献/資料の収集、分析を進めるとともに、プリ調査の結果にもとずく本調査を実施する。調査データはパソコン上にデータベース化して分析し、研究会の開催を通じて、総合的な視野から研究を進める。
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