研究分担者 |
森 利枝 学位授与機構, 審査研究部, 助手 (00271578)
池 マリ 学位授与機構, 審査研究部, 助教授 (90212753)
たち 昭 学位授与機構, 審査研究部, 教授 (50116282)
平 則夫 学位授与機構, 審査研究部, 教授 (60004553)
齋藤 安俊 学位授与機構, 審査研究部, 教授 (40005236)
|
研究概要 |
この研究では,アメリカの修士,博士の学位について,学術各分野の学位についてその歴史的変遷と近年の動向を文献研究で把握した上で,特にその取得要件に関する,学術各分野に関する系統的な,大学/大学院を対象とした郵送法による調査を実施し,その分析をすることによって,アメリカの学位の実態を明らかにするものである。アメリカの学位については,個別大学のモノグラフ的な記事を除くと、日本ではその実証的な研究は皆無に等しく,本研究ではアメリカでの文献資料を整理分析することに加え、個々の大学・大学院を対象に、学位取得の具体的な要件に関する、学術各分野について系統的な調査を実施することによって、アメリカの学位の実態を明らかにすることを目指した。 平成6年度から8年度までの交付期間に,研究会を通じてアメリカ学位に関する国内,国外の文献/資料を収集,分析し,学術各分野の学位についてその歴史的変遷と近年の動向を把握するとともに,データをパソコン上でデータベース化する作業を進め,さらに大学/大学院を対象とした特に学位取得要件に関するプリ調査及び典型的な学位課程の構造を持つことが判明したウィスコンシン大学の各学部・学科に対して本調査を実施した。 研究の成果として取得要件についての具体的なデータが得られるとともに,この研究を進める中でのアメリカの博士・修士の学位課程教育の主体がデパートメント(学科)にあり,デパートメントの学位課程を統合する傘組織として大学院(本部)があることが明確になった。さらに,博士・修士学位の種類が学問型と専門職型とに区別でき,後者には専門職アクレディテーションが強く機能していることが解明され,また,Ph.D.学位の取得要件に教育能力の取得が課題となっている等の新たな知見が得られた。
|