• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

沖合漁民社会の民俗形成に果す女性の役割

研究課題

研究課題/領域番号 06451058
研究種目

一般研究(B)

研究機関筑波大学

研究代表者

高桑 守  筑波大学, 歴史・人類学系, 教授 (60127769)

研究分担者 徳丸 亞木  筑波大学, 歴史・人類学系, 助手 (90241752)
伊藤 純郎  筑波大学, 歴史・人類学系, 講師 (00250994)
キーワード漁民の妻 / 沖合漁村 / 漁民の妻の社会的・経済的地位 / 漁民の妻の信仰的優位性
研究概要

平成6年度においては、本研究の目的である漁民とその妻を中心として漁民家族の民俗形成に果す役割を3つの沖合漁村(鹿児島県川辺郡坊之津町・高知県土佐清水市・千葉県安房郡和田町)を調査地として設定し、実施調査を行うなかで検討することを遂行するため、代表者ならびに分担者が坊之津・土佐清水・和田の三地区においてそれぞれ2週間前後の調査を実施した。調査に当っては、主として生活史的方法を用いて検討してきた。実地での調査を通して沖合漁業で留守がちになる夫に替って、地域での社会参加を女性である妻たちが多くの部分において代行していることが共通して確認された。具体的には、寄合・信仰上の講・葬式などのつきあいの場面において女性たちの参加が多く見い出された。
漁民の妻の社会的・経済的地位ならびに信仰上の優位性については、これまで海外で海洋人類学(Mari Anthropology)研究の一領域として、数は少ないまでも各地域での研究効果が出はじめている。民俗学の分野においては、おそらくこの研究がはじめての試みとなるものと考えるので、収集したデータはもとより本年度実施してきた調査方法も学界において大きな貢献となるものと確信している。
なお本研究は平成7年度、8年度と継続が予定されているので、次年度以降、本年度の調査成果を踏まえ、調査地での調査を深化させる中で、さらに体系的に成果を構築し最終年度に成果を公刊していく計画である。

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi