研究課題/領域番号 |
06451058
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
高桑 守 筑波大学, 歴史人類学系, 教授 (60127769)
|
研究分担者 |
徳丸 亞木 鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (90241752)
伊藤 純郎 筑波大学, 歴史人類学系, 講師 (00250994)
|
キーワード | 漁民家族 / 生活史 / 女性の俗信 / 漁民の生産活動 / 漁民の妻の社会参加 |
研究概要 |
本研究は漁民とその妻を中心とした漁民家族の民俗形成に果す役割を三つの沖合漁村を調査地として設定し、実地調査を行うなかで、検討することを目的としている。本年度は研究の最終年度、3年目にあたり、平成6年 平成7年度に実施した当該地区での調査研究にもとづき、さらに若干の調査を重ねる中で問題を深く検討し、成果の報告に向けての作業に従事した。 調査地である鹿児島県川辺郡坊之津町および高知県土佐清水市を中心として漁家における夫の生産活動と妻の消費生活や商行動の実態、あるいは社会参加(寄合や冠婚葬祭、互助協同など)の実態に関する調査資料の収集分析さらには生活史に関する事例の集積分析をすすめた。 また俗信など信仰事象の問題に関しても、資料の分析を通して妻を中心とした女性の夫の漁業に対する霊的優位性について詳細な知見を得ることができた。 本研究の成果については今後、学会等の種々の雑誌や口頭発表を通して広く学界に提示していく予定であるが、本年度は成果の一端として本研究課題を追求中に参考となった漁民社会に関する文献の目録を刊行することにより、広く成果の利用を学界に提供したいと考える。なを本成果の報告は平成9年3月末に刊行の予定である。
|