9、研究実績の概要 本年度の研究は、およそ以下の項目のように進められ、成果を得た。 1、史料調査(前年度より継続) (1)、大原観音寺文書の史料目録の作成を継続して行なう。前年度の史料調査を総括して、中・近世を総合した史料目録の作成を行い、かなりの部分、完成に近付いた。 (2)、坂田群内所在の寺社史料の総合的目録の作成。『近江国興地史略』『改訂坂田群史』『滋賀県市町村沿革史』から、前年度から引き続き情報の抽出を行い、総合的な目録がほぼ完成をみた。 (3)、郡内特定寺社の補足的な調査。前年度に引き続き成菩提院文書の現地調査を行う。その結果、約120点にのぼる新出史料の発見があった(9月24〜28日再調査)。 2、史料の翻刻(前年度より継続) 前年度および今年度新たに発見された新出史料の翻刻作業を行ない、既発見史料との総合的な検討の素材としつつある。 3、文献調査(前年度より継続) 前年度より継続している地方寺社関係文献の調査(今年度は中国・四国・関東地方)を引き続き行なう。 4、フイールド調査(前年度より継続) 前年度より継続している、(1)滋賀県立図書館蔵『近江国各郡町村絵図』の補足調査、(2)山東町(朝日地区・野一色地区)の地名・水利・石造物の補足調査を行なう。
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