研究概要 |
本年度の研究は、およそ以下の項目のように進められ、成果を得た。 1.史料調査(前年度より継続) (1)、大原観音寺文書の史料目録の作成を継続して行う。前年度の作成作業を総括して、中・近世を総合した史料目録の作成を行い、総数2151点の史料の総合目録を完成した。 (2)、坂田郡内所在の寺社史料の作成。前年度に完成した総合的目録に引き続き、東京大学史料編簍所の影写本から、角寺社蔵の中・近世文書の目録を作成し、これを追補し完全を期した。 (3)、郡内特定寺社の補足的な調査、前年度に引き続き成菩提院文書の現地調査を行う。前年発覚した新出史料の補足調査を進め、近世史料・宗教資料からも中世に関わる関連史料を抽出した。(8月23〜26日調査) 2,史料の翻刻(前年度より継続) (1)、大原観音寺文書の解読・翻刻作業を進めた。本文書は続群書類従完成会刊行の「史料募集」の一つとして刊行の予定があり、そのための準備作業に入った。 (2)、成菩提院文書の解読・翻刻作業を進めた。 科学研究費の研究成果報告書の作成 (1)、報告書は、研究の意図・経過・成果と課題等を総括して作成した。具体的には上記1、(1)の大原観音寺文書の総合目録と(2)の坂田郡内寺社総合目録を主体とし、さらに2、の成果により、若干の史料の翻刻を収載した。
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