研究分担者 |
保坂 智 国士館大学, 教養部, 助教授 (40209218)
安在 邦夫 早稲田大学, 文学部, 教授 (30120900)
外園 豊基 早稲田大学, 教育学部, 教授 (60099653)
紙屋 敦之 早稲田大学, 文学部, 教授 (00194978)
村田 安穂 早稲田大学, 教育学部, 教授 (90063601)
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研究概要 |
岡山藩政の成立過程を考察するための基礎史料となる宇喜多秀家の発給文書および池田輝政発給文書の収集作業を行なった。すでに刊行されている史料集等から収集し,さらに鳥取県立博物館所蔵の鳥取藩池田家の史料(鳥取藩政資料)中に含まれる家譜類から写真撮影等により収集した。全部で宇喜多氏関係文書約700点,池田輝政の発給文書を約360点収集した。 岡山藩政における江戸藩邸・上方屋敷(京・大坂)の機能を考察するため,『池田家文庫藩政史料マイクロ版集成』に含まれる江戸藩邸史料,および大坂留守居関係史料を系統的に収集した。江戸藩邸史料は約100点,大坂留守居関係史料は約50点を確認することができた。いづれも150頁から200頁におよぶ分厚い簿冊である。 また,岡山大学附属図書館の所蔵史料を調査し,『池田屋文庫藩政史料マイクロ版集成』に含まれていない「絵図」や文書類について写真撮影等により多数収集した。さらに,岡山市立中央図書館の所蔵史料を調査し,岡山の町方に関する貴重な史料である国富家文書の存在を確認するとともに,岡山藩歴代藩主の墓所である和井谷をはじめとしてフイールドワークを行なった。 17世紀から18世紀の幕藩制国家支配を明らかにするために,池田光政の言行録を素材に,当該期の明君像のあり様と藩屏国家意識の形成について研究を行い,グループ間で報告を行なうとともに,論文として発表した。
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