研究課題/領域番号 |
06451066
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
楠瀬 正明 広島大学, 総合科学部, 助教授 (40033518)
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研究分担者 |
松重 充浩 広島県立女子大学, 国際文化学部, 助教授 (00275380)
水羽 信男 広島大学, 文学部, 助手 (50229712)
曽田 三郎 広島大学, 文学部, 助教授 (40106779)
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キーワード | 政治統合 / 国民国家の形成 / 国民の創出 / 地方自治 / 抗日統一戦線 / 民主党派 / 紳商 / 都市行政 |
研究概要 |
本研究は、中国の国民国家の形成という視点から、清未時期、北京政府時期、国民政府時期の3期に分けて、中国近代の歴史的展開過程を把握しようとするものである。この研究目的を実施するために第一年度は、各分担者がそれぞれの分野における従来の研究成果を整理し、必要な史料を調査・収集することに重点を置いた。第二年度は広島県立女子大学に赴任された松重氏を分担者に加えて研究の充実をはかるとともに、東京等の研究機関へ赴き積極的に調査・収集に努めた。 各研究分担者は、上述した研究の視点と経過をふまえて、別紙のような研究成果を発表した。曽田は商紳層を中心にして上海の近代都市形成過程を考察し、松重は東北地方という地域から国民国家の建設をめざす動きが出現した歴史過程を究明し、水羽は国民国家の担い手としての国民像を羅隆基という知識人に焦点をあてて分析した。なお楠瀬は研究成果を出せなかったが、民国初期の国会の動きの究明に努めた。第三年度はこの2年間の研究の蓄積をより発展させ、入手した史料を充分に活用しながら、まとまりのある研究成果を出す予定である。
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