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1994 年度 実績報告書

明治以降の外来語史研究

研究課題

研究課題/領域番号 06451075
研究種目

一般研究(B)

研究機関国際基督教大学

研究代表者

飛田 良文  国際基督教大学, 教養学部・語学科, 教授 (40000418)

研究分担者 鈴木 庸子  国際基督教大学, 教養学部, 講師 (00216459)
ベデル ジョージ  国際基督教大学, 教養学部, 教授 (30235808)
キーワード外来語 / 外来語史研究
研究概要

1.外来語のデータベースの作成
(1)幕末から今日まで約100年間を、10年間を1単位とし、1単位あたり5つの文芸作品を選定。
(2)その文芸作品に使用されている外来語の用例をすべてカードに採集。
(3)採集したカードの入力の外注。
(4)研究分担者によるワープロ入力。
以上の作業を行った。
データベースの作成(1)から(4)の作業は、当初予定していたよりもカードの枚数が多く、3万4千用例を外注で入力し、他は研究分担者自身が入力した。
2.底本について
外来語の用例を採集する底本に、何を使用するかについて、初版本、全集、文庫本などの本文校訂を行った。その結果、特に外来語の表記に大きな違いが見られることがわかった。同じ出版社の文庫本でも、版によって表記や振り仮名、送り仮名、さらには筆者自身の校訂によると思われる文章の違いなどが見られる。これらは、出版された当時の、文部省の表記の基準の違いによると思われるが、その意味で、初版本の価値が改めて見直される。
語によっては、導入期から現在に至るまでに、意味が変化しているものが見られる。例えば、「アルバイト」のように、本来仕事や研究を意味したが、それが「本職の片手間にやる金銭目的の仕事」と意味に変わり、語形も「バイト」へと変化し、さらに「アルバイタ-」などの派生語も作り出されている。また、特に「メートル」や「センチ」などの単位を現す外来語は、「米」「メエトル」「メートル」、「糎」「サンチ」「センチ」など、いろいろな表記が見られ、今後の考察が期待できる。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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