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1996 年度 実績報告書

文献学・歴史学の方法を活用した森鴎外『北條霞亭』の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06451077
研究機関広島大学

研究代表者

樫原 修  広島大学, 総合科学部, 教授 (50132064)

研究分担者 中山 富広  広島大学, 教育学部, 助教授 (50198280)
頼 祺一  広島大学, 文学部, 教授 (50033494)
藤井 守  広島大学, 総合科学部, 教授 (30033517)
朝倉 尚  広島大学, 総合科学部, 教授 (80033231)
キーワード森鴎外 / 北條霞亭 / 史伝
研究概要

本年度は初年度と二年度に収集した、北條・高橋家文書を中心とする資料を整理し、解読、翻字、考察することに力を注いだ。一方、昨年度から開始した菅茶山記念館との研究交流も続行した。こうした作業の過程で、北條霞亭自身の作品に関する重要な資料が見つかったし、興味深いものも見出せ、北條・高橋家文書の重要性が確認された。ただし、北條・高橋家文書には大量の文書が含まれている上、個人蔵であるところから、得られた資料の全てを公開することはできないが、その一部は研究成果報告書の中に収めることが出来た。
また、作中の事項に関する、注釈に立脚した考察に関しては、研究会を開くなどして進めて来たが、何分大部な作品であるので、研究期間終了後も継続する必要があると思われる。ただし、現在までのところでも、霞亭の事跡についての考察や、年代の考証において、鴎外にはかなりの混乱や誤解のあることが確かめられた。また、福山藩関連の地名・人名・漢詩文に関連する事項についても、従来の注釈が未詳としていたり、誤った記述をしていたりしたものを、相当程度に明らかに出来た。これも、分量が膨大であるので、完成には計画年度を超えた作業の続行が必要だと思われる。
その他、『北條霞亭』研究のための基礎的作業でありながら、従来あまり行われていなかった研究文献の調査と研究史的整理も行い、各研究を位置付け、研究の基盤を確立することを試みた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 朝倉尚: "「十里松声」孝" 継承と展開(「中世文学の形成と展開」). 6. 41-73 (1996)

  • [文献書誌] 朝倉尚: "禅林聯句略史-義堂周信とその前後-" 中世文学研究. 22. 1-12 (1996)

  • [文献書誌] 朝倉尚: "景徐周麟の文筆活動-長享三年=延徳・元年(2)-" 地域文化研究. 22. 1-33 (1996)

  • [文献書誌] 頼祺一: "近世の歴史書" 岩波講座日本学史・一八世紀の文学. 9. 339-363 (1996)

  • [文献書誌] 中山富広: "近世初期尾道の都市空間と町" 広島大学教育学部紀要 第二部. 45. 65-74 (1996)

  • [文献書誌] 朝倉尚: "抄物の世界と禅林の文学-中華若木誌抄・湯山聯句鈔の基礎的研究" 清文堂出版株式会社, 590 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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