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1994 年度 実績報告書

英文学に現れた「理性」の表象機能に関する史的考察

研究課題

研究課題/領域番号 06451079
研究機関東京大学

研究代表者

高田 康成  東京大学, 教養学部, 教授 (10116056)

研究分担者 高橋 和久  東京大学, 教養学部, 助教授 (10108102)
塚本 明子  東京大学, 文学部, 教授 (50064233)
木村 凌二  東京大学, 教養学部, 教授 (40147880)
木畑 洋一  東京大学, 教養学部, 教授 (10012501)
出渕 博  東京大学, 教養学部, 教授 (40016621)
キーワード理性 / 表象 / イメージ / 統御 / 有機的統括 / 身体 / 主体 / 精神
研究概要

今年度の研究成果は以下の二つの問題に要約することができる。
(1)理性表象における統御の概念。(2)理性表象における表象可能性の問題。
(1)理性はいくつかの典型的イメージからなり、それら個別に関する興味深い考察も可能であるが、我々の主な関心は、それらを統御する、理性の有機的統括の表象に集中した。たとえば、古来より、理性が身体を統御するイメージが根強く存在するが、その統御の母体は、心臓であったり、お腹であったり、あるいは頭脳であったりする。統括の主体である理性が、身体器官のどの場所に位置するかによって、当然、理性表象全体の構造も変化する。一般に、直立歩行する人間の習性からか、統括器官が身体の上部へ上るにつれて、理性表象も全体にいわば非身体化すると言える。(2)理性が表象される場合、最も難しいのは、理性を表象する主体の問題である。一般に、理性を表象するのは精神であるとされるが、その精神は、表象されるところの身体とどのような関係にあり、またどのような位置にあるのか。一元論の立場から、「精神の対象は身体である」とスピノザは言ったけれども、その理性はもとより身体に宿るか、或いは何らかの仕方で身体に接続する。この場合の表象構造はまことに面白いが視覚化するのに極めて難しい。二元論の場合は、その接点はデカルトのように「松果腺」に求めることになるが、この場合は、媒介であるその「松果腺」を表象する主体の問題が厄介である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 高田康成: "Clcero 1960" 創文. No.356. 18-21 (1994)

  • [文献書誌] 高田康成(共著): "Platonism and the Englith Imagination" Cambridge Uniuersity Press, 10 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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