研究課題/領域番号 |
06451095
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
安藤 仁介 京都大学, 法学部, 教授 (20026777)
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研究分担者 |
位田 隆一 京都大学, 法学部, 教授 (40127543)
西井 正弘 京都大学, 人間・環境学研究科, 助教授 (60025161)
杉原 高嶺 京都大学, 法学部, 教授 (30004154)
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キーワード | 国際連合 / 人権の国際的保護 / 紛争解決 / 国際司法裁判所 / 国際環境法 / 国際三法 |
研究概要 |
本年度は、それぞれが、担当分野について、まず文献・資料の検索・収集をおこない、また国連の諸機能全般について概観的な研究を行った。その上で、各自の関心の強い問題から検討を行った。なお、4名の間で研究会を設け、本年度は不定期ではあるが、研究の進捗に応じて成果の中間報告や情報の交換を行った。 安藤は、設立後50周年を迎えた国連の活動の全般的な再検討を行った上で、とくに日本との関係にも目を配りつつ、人権分野を中心に研究を進めてきている。その成果の一部は、「50年後の戦後処理」(『国際問題』423号(1995年6月))として発表の予定である。 杉原は、同じく国連50年をふりかえりつつ、紛争解決の分野、とくに従来から手掛けてきている国際司法裁判所の機能について、判例研究をつづけ、また政治的紛争の司法的解決可能性について理論的検討を加えた。その成果の一部は、「判例研究・国際司法裁判所『ナウル燐鉱地事件(先決的抗弁の判決)』」(『国際法外交雑誌』93巻3・4合併号)として発表し、、また、“The Judicial Function of the International Court of Justice with respect to Disputes of a High Political Nature(仮題)"(ライデン大学編:国際司法裁判所創設50周年記念論文集)"を執筆中である。 西井は、これまでの国際環境問題の展開を跡付けつつ、国際環境法の発展をたどるかたちで国連のこの分野での活動を捉らえようとしてきた。その成果の一部は、「地球環境関連年表」(『地球環境条約集』中央法規1995年3月)として発表した。 位田は、リオ宣言や平和維持、開発協力、人権、海洋法などの処分野を見渡して、国連の持つ国際法形成機能に着目して研究を進めた。その成果の一部は、“International Law Making in Change?-A Comparative and Critical Analysis of Recent International Norm Making Process"(日米加国際法シンポジウム“Trilateral Perspective on International Law"(Transnational Publishers,1995年4月刊予定)として発表した。
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