研究課題
一般研究(B)
「泰益号」文書の研究は、既に「国際学術研究、共同研究」による先駆的業績があり、その成果を引継ぎ、深化、発展させること・マクロ研究からミクロ研究への方針により行った。3年計画で推進するが、本年度は次のとおり、ほぼ計画通り推進した。第1に「泰益号」文書中の書簡の関門所在代理店分の分析から始めた。それと関連して取引先を記録した帳簿類との照合を行い、取引先別に分類したコピーを海外からの研究分担者(台湾・上海)を通じて送付し、現地での追跡調査を依頼した(ネットワークの実証的研究への基礎作業)。第2にこの調査と平行して「門司新報」の記事の分類と索引を作成し、それとの照合を行い時系列的なネットワークの変動を分析し、相互に照合を行った。今年度研究の具体的スケジュールは次のとおり平成6年度4〜8月 助成の決定が確定した段階で研究分担者と研究協力者の研究計画、打合せ会を持ち、各人の分担事項を確認し、アルバイトの人達、研究事務担当者(度)の依頼を行うと同時に予備的準備的調査を開始した。平成6年度9〜10月 主要関係港湾地区の調査を分担して行うと同時に、文書との関連を実証する調査を行う。随時、長崎、神戸、関門、横浜で研究協議会をもった。平成6年度12〜1月 各人の研究成果の中間検討と今後の課題を明確化し、補足調査を行ったが、とくに「泰益号」文書の所在地(長崎市立博物館)での検討会を、地元研究者・華偽を含めて行った。
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