研究課題/領域番号 |
06451116
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
大橋 昭一 関西大学, 商学部, 教授 (80067545)
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研究分担者 |
渡辺 朗 和歌山大学, 経済学部, 助教授 (70031870)
森田 雅也 関西大学, 社会学部, 専任講師 (40247896)
陶山 計介 関西大学, 商学部, 助教授 (40154629)
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キーワード | 情報化 / 人間化 / 環境志向 / リーン生産方式 / トヨタ生産方式 / ドイツ的経営 / ブランド・エクイティ / 需給統合 |
研究概要 |
本年度は資料収集が主たる活動であった。資料収集は進んでおり、今後はそれを踏まえて、理論的集約化に努める予定である。なかでも、日本的経営とドイツ的経営の比較的研究という角度からの中間的成果、および情報化の進展にともなうブランド機能の高まり、そしてそれにともなうブランド・エクイティの意義や管理の問題についての中間的成果を発表している。日本的経営とドイツ的経営の比較的研究において現在大きな焦点となっているのは、リーン生産方式=トヨタ生産方式であり、とくにドイツでは1992年以降この方式の導入をめぐって活発な議論が展開されている。本年度にはそうしたドイツの最新の動向をドイツ人研究者より直接ヒヤリングする機会があり、情報化・人間化・環境志向の関連において理論的探化を試みる刺激となった。ドイツではリーン生産方式はもともと広く経営全体を包括する方式として、すなわちリーン経営方式として展開される方向にあるが、無駄の排除=原価低減という個別経営的目標とともに、環境尊重など社会的目標と両立しる方向が模索されている。この点、わが国では同方式に対する批判として、道路酷使など社会資本や環境の犠牲のうえに同方式が実践されていることなどが指摘されている。ドイツではこうした点も斟酌して発展・展開の方向が論究されており、経営の情報化・人間化・環境尊重の視点から学ぶベき点が多い。ブランド・エクイティは現在の経営において極めて重要視されるものであるが、今年度はその概念や意義について考察し、情報化と環境志向とに関連する意義について考察した。
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