研究課題/領域番号 |
06451118
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
森地 茂 東京工業大学, 工学部, 教授 (40016473)
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研究分担者 |
浜岡 秀勝 東京工業大学, 工学部, 助手 (70262269)
岡本 直久 東京工業大学, 工学部, 助手 (70242295)
屋井 鉄雄 東京工業大学, 工学部, 助教授 (10182289)
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キーワード | 一般化平均概念 / 情報提供 / 交通行動 / マーケット セブメンテーション / 異質性 / 評価構造 |
研究概要 |
1.モデル形式の開発 下記モデル群の理論展開により、情報提供の影響分析の手法を開発した。 1)一般化平均式と限界効用逓減則を効用関数に組み込んだモデル形式による行動履歴導入モデル、情報の不確実性導入モデル、複数の効用のトレードオフ導入モデルの開発 2)機会損失最小化モデルの開発 3)選択肢集合変化を説明できるモデルの開発 2.観光交通に対する情報提供影響の実証分析 観光交通に対して観光地情報、交通混雑情報、代替経路情報を交通発生前、及び出発後にそれぞれ与えたとき、運転者は過去の経験を踏まえ、旅行中止、機関選択、出発時刻・帰宅時刻・経路等の再選択を行う。これらの行動を再整理し、上記各種モデルにより行動原理を解明した。 データとしては、家庭訪問調査(東京、横浜)と、観光旅行ピーク時における観光地来訪者調査(伊豆、箱根、富士五湖)である。混雑に関する過去の経験、出発前の混雑情報、出発後の情報による意思決定と、仮想的情報による意向調査を実施し、モデルを検証した。出発後の情報は、試験車両3台によるGPSデータ(道路混雑データ)と、交通情報センターの情報をリアルタイムで観光地に設置したパソコン上の数値データに送信し、観光者に掲示することにより、意向調査を実施した。一方、試験車両の行動軌跡データは、研究室のワークステーションに随時蓄積される。これらデータを統合後、上記モデルに適用し、個人の情報に対する行動の変化が詳細に捉えられた。
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