研究課題/領域番号 |
06451137
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
大塚 昌利 立正大学, 文学部, 教授 (00120890)
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研究分担者 |
高村 弘毅 立正大学, 文学部, 教授 (80062826)
澤田 裕之 立正大学, 文学部, 教授 (00097239)
新井 正 立正大学, 文学部, 教授 (10062811)
正井 泰夫 立正大学, 文学部, 教授 (10017113)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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キーワード | 首都圏 / 水収支と水文環境 / 被覆率と湧水湧出量 / 水循環 / 都市化 / 都市景観 / 環境変化 / 地理情報システム / change of environment / geographical information system (GIS) |
研究概要 |
首都圏において急速に進んだ都市化と、その都市化に深く関わって変容した水収支や水文環境の変化について、研究分担者が進めてきた研究をまとめた。 首都圏における都市景観については、明治期以降の都市分布を明らかにするとともに、東京圏の東京湾岸と地方都市の一例として水戸市について調査を行った。その結果、湾岸開発に伴って新しい水辺景観が創出されたことが明らかになり、一方、城下町でありながら一般的な都市景観が卓越している都市が多く、歴史的、伝統的景観の創生がいかに困難であるかも明らかになった。 東京都の上水道による水収支については1960年以降の変化を明らかにし、同時に隣接する神奈川県については、県内の上下水道による水の移動を明らかにするとともに、秦野市の水環境の変化を明らかにした。また埼玉県の上水道について、それらの普及率・利用率、地域的特性や給水不足等の問題点、将来計画等を考察した。その結果上水道、給水人口の推移、計画給水人口との間に乖離のあることが認められた。 都市河川について、神奈川県の鶴見川流域の都市化を1967年(昭和42)と1990年(平成2)で比較し、高度経済成長期以後の急激な都市化の実態が明らかになり、その間における水質の変化もとらえられた。また、千葉県の養老川についても、水質調査を通じて養老温泉の温泉街が水質汚濁に影響を与えていることが明らかになった。 東京の地下水に関連して、野川流域の植覆率と湧水湧出量・水質等の地域的・年次的変化を比較検討した。その結果湧出量の増減、水質の変化が明らかになり、人為的汚濁の進行や経過の変化が明らかになった。
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