研究課題/領域番号 |
06451143
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
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研究分担者 |
松田 稔樹 東京工業大学, 工学部, 助教授 (60173845)
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
清水 康敬 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (10016561)
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キーワード | テキスト / 印刷メディア / リスト / レイアウト / テキスト構造 / 情報提示 / テクニカルライティング |
研究概要 |
本学年は学習メディアとしてのテキストを対象に、箇条型の情報提示が、読み手の内容理解に与える影響を研究した。具体的には、項目型の情報について、 (1)各項目を箇条に分けて、リストの形で提示した場合(箇条群)と、(2)各項目を文中に埋没させて提示した場合(埋没群)とで、どのように理解に違いがみられるかを、印刷メディアを材料として実験調査した。実験では、テキスト読解後に内容についての再生を求めた。被験者の再生文を得点化した結果、箇条群の方が埋没群より、内容理解にすぐれていることがわかった。また、項目の再生順序については、埋没群の方が箇条群よりも、テキストの提示順序に近くなることがわかった。この理由として、次のことが示唆された。(1)リスト形式(箇条型)のテキストは、そのレイアウトにより、あらかじめテキスト構造についての情報を読み手に与える。(2)リスト型提示は、情報への自由なアクセスを、視覚的に可能にする。これらの点を、先行研究との関連の中で考察した。さらに、文字表示の仕方について、コンピュータディスプレイ上での効果も研究したが、これについては来年度以降に継続する。
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