研究課題/領域番号 |
06451145
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)
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研究分担者 |
黒田 卓 長岡技術科学大学, 助手 (80262468)
山内 祐平 大阪大学, 人間科学部, 助手 (50252565)
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学部, 助教授 (00114893)
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キーワード | マルチメディア / インターネット / 学習環境 / 社会的相互作用 |
研究概要 |
本年度は、教育実践に対するインターネットの影響に関して調査研究を行なった。文部省・通産省が実施している100校プロジェクトの現状に関してのアンケート調査を行ない、以下のような結果を得た。 インターネットにアクセスできるクライアントの7割はコンピュータ室に設置されている。ただし、6割の学校はクラアントが5台以下という状態にあり、この状態では活用することが困難であると訴える学校もあった。 システム管理者の78%は本業との兼任であり、専門の管理者は7%しかいない。また、7%は管理者なしという状態で運用を行なっている。ただし、85%の学校は情報教育委員会などの運用組織によってこの状況をカバーしようとしている。 64%の学校では研修を学校独自で行なっており、27%の学校では研修を実施していない。導入・活用の際に苦労したことを質問した結果、最も多かったのが、インターネットで用いられる用語(例:FTP,TCP/IP,IRCなど)が難しいという問題であった。(107校中70校)以下、コンピュータ・その他の機器やソフトなどの使い方が難しい(52)、得られた情報が英語(その他外国語)なので理解するのに苦労がある(51)、欲しい情報がどこにあるのか分からない・探せない(49)、全般に、活用しようという教師の熱意が乏しい(45)と続く。その他、様々な情報が得られた。詳しい内容は、大阪大学人間科学部のサーバ(http : //www.hus.osaka-u.ac.jp/esthome/est home.html)にて、公開している。現在の状態は、導入時の技術的困難や組織的困難を乗り越え、教育利用へ進みつつある途上と判断できるだろう。
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