研究課題/領域番号 |
06451145
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)
|
研究分担者 |
黒田 卓 富山大学, 教育学部, 講師 (80262468)
山内 祐平 大阪大学, 人間科学部, 助手 (50252565)
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学部, 教授 (00114893)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1996
|
キーワード | マルチメディア / インターネット / 学習環境 / 社会的相互作用 |
研究概要 |
本研究ではインターネットをはじめとするマルチメディア通信が教育にもたらすインパクトをレビュー・記述研究・開発研究から明らかにする目的で行われ、大きくわけて3つの成果が得られた。 まず、合衆国・日本などのインターネットの教育利用の概要を調査し、それをまとめた。合衆国については教育省の調査などを参考にし、日本の現状については100校プロジェクトの参加校にアンケートを行い、インターネット導入時の問題点を明らかにした。 次に、電子メールなど、マルチメディア通信の基本となる通信プロセスの持つ教育的意味を実際に小学校においてフィールド研究をする中で明らかにした。電子メールを導入すれば誰でもすぐ使えるわけではなく、複雑なプロセスが存在していることが明らかになった。最後に、今後マルチメディア通信を教育目的に利用する場合の台風の目になるであろう無線LANシステムについて、米国の動向をレビューした。米国では教育を含めた情報基盤として10数キロの飛距離をもつ無線LANによるインターネットシステムを計画中である。このシステムが完成すれば、学校のみならず、校区のどこからでもインターネットを用いたマルチメディア通信が可能になる。そこで、小規模な無線LANを利用したテレビ会議システムのプロトタイプを作り、公園や学校で実用化に向けた通信試験を行った。その結果、現在の技術でも、軽量化やアクセスポイントの設置などの工夫を行うことによって、教育目的に利用できることが明らかになった。
|