研究分担者 |
大隅 紀和 京都教育大学, 教育実践研究指導センター, 教授 (90000083)
村川 雅弘 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50167681)
永野 和男 鳴門教育大学, 学校教育研究センター, 教授 (60107224)
木村 捨雄 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90000059)
西之園 晴夫 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90027673)
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研究概要 |
平成6年度は,主として鳴門教育大学の開講科目「教育工学」で,学生が題材選択方式を試験的に取り入れるため,約20の題材トピックスを「学習モジュール」として試作開発した。その一部は学部学生,大学院院生向けに試行して,意見,感想,および修正のためのフィードバック・データを収集した。 平成7年度は,前年度の研究活動を広げ,京都教育大学の学部学生向け「教育実践基礎演習I」および「同・演習II」を主たる対象にして,前年度試作開発した題材トピックスの修正版を試行するとともに,新たな題材として10トピックスを試作開発した。これらをあわせて,33トピックスの試作開発を終えて,最終報告書にその概要をまとめた。 本研究の結果,学習者に題材選択方式を部分的にでも導入することの効果が明らかになった。すなわち,この方式は,学生たちに潜在的な興味と関心を引くとともに,参加性を高め,それに続く作業活動と制作活動への基本的な態度形成につながる見通しが得られた。学生たちの近い将来における授業の実施,子どもたちの学習指導など教育実践に極めて重要なアプローチであると考えられる。 本研究による「教育工学」向けに開発した題材トピックスは,教師教育の一環として開講される「教育工学」,さらには現職教師向けの研修プログラムや教育実践研究の題材としても,おおいに活用できる段階まで到達することができた。 研究経過と成果については,教育工学会,同・関連学協力連合全国大会,全国教育工学研究協議会等の学会で報告し,中間報告書は,「新時代の学校カリキュラムの研究開発」と題してA5版,121ページを刊行した。最終報告書は,「新しい世紀への教育工学とカリキュラム開発」と題してA4版96ページの冊子として取りまとめた。
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