研究課題/領域番号 |
06451148
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
佐古 順彦 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (10000069)
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研究分担者 |
梅澤 章男 福井大学, 教育学部, 教授 (70151925)
野嶋 栄一郎 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (20000086)
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キーワード | オープン学習 / 授業分析 / 音声映像記録 / 小学校 / 教育環境 / 教育工学 / 行動地理学 / 環境心理学 |
研究概要 |
本年度は、まず、昨年度に収録した-プン学習場面の分析を試みた。それらの場面のうち、児童の行動が最も空間的に拡大する3年生の国語の授業「うわぁ-!ガリバーだぁ!」を行動地理学的に分析した。児童たちによって体育館のフロア上に横たわるガリバーを新聞紙で形成する過程を映像で記録したものを画像の系列とし、それにターゲット児童の移動を重ね、さらにその児童と周囲の発話をプロトコル化したものを重ねることで授業の経過を一覧できるデータベースとする試行をし一定の成果を得た。この手法を2年生の算数の授業「スーパー・かさ・ランド」にも応用した。本年度の授業の収録は、1月に4年生の統合学習「北条大学:博士:名人になろう」、12月に1年生の理科の授業「魔法の目」(丸山町立丸小学校)、同じく1年生の音楽の授業「リズムとなかよし」、2月に1年生と6年生の算数の授業「1・6学年交流:たのしいひきざん」、5年生の社会科の授業「研究開発ゲーム」(丸小)を収録した。丸小以外はいずれも館山市立北条小学校で実施した。これで低・中・高学年まで少なくともそれぞれ2つ以上のオープン学習を収録したことになるが、これらの授業の分析には、上述の音声映像記録の並列処理を加え、画面分割システムによるオープン学習場面の提示に拡大していく予定である。また、オープン学習実施の学校社会環境への効果を測定するために、ムースのクラスルーム・エンバイロメント・スケールも実施している。
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