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1994 年度 実績報告書

視線運動分析に基づく字幕 映像付音声教材利用の効果的英語聴解訓練システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 06451149
研究種目

一般研究(B)

研究機関神奈川大学

研究代表者

保崎 則雄  神奈川大学, 外国語学部, 助教授 (70221562)

研究分担者 鈴木 広子  神奈川大学, 外国語学部, 助教授 (50191789)
キーワード英語聴解 / 視線運動 / キャプションつき映像
研究概要

研究補助採択決定後、実験教材を制作したが、アナログ映像にデジタルの字幕キャプションをオーバーレイするのはNECのマルチメディアラボを頻繁に使用してもかなり時間がかかった。また、画質の低下がひどくやり直しに次ぐ、やり直しでスケジュール上かなりの無理をした。夏以降断続的に予備実験を重ね、現在までに述べ10数人の大学生、英語力上位者、英語ネイティブスピーカーにて調査した。関連学会でも2度にわたって報告したが、1)英語力低位者には、習熟度に応じた適切な事前練習がなされないとキャプションは妨げにしかならず、映像をあきらめるか、キャプションをあきらめるかという選択的な情報処理をする傾向があることが明らかになった。また、アイマークレコーダーによる停留点移動、停留点時系列グラフに分析により、2)キャプションからの情報収集をより容易、適切に行えるような練習が学習者の習熟度とうまくかみ合えば、キャプション、映像という2つのシンボルシステムからの情報収集を、効果的に音声モードと補完、重複させ理解を深めていくのではないかという推察ができる程度まで明らかになった。さらに、3)映像を楽しみながら、音声英語をほとんど理解するようなレベルの英語力上位者の視線運動は、ネイティブスピーカーの視線運動と近似しており、音声を確認したり、部分的に保完したりするためにキャプションを適宜注視することがわかった。
来年度にかけて、事前の練習問題と習熟度の関係をさらに明らかにすること、映像なり、キャプションを注視することが言語、内容理解とどのように結び付いていくのかという点を少しずつ明らかにしていくつもりである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 保崎則雄 鈴木広子 井上洋: "視線運動分析による英語キャプション、ナレーションつき映像の理解を高める学習システム" 語学ラボラトリ-学会第34回全国研究大会発表論集. 54-56 (1994)

  • [文献書誌] 保崎則雄 鈴木広子 井上洋: "視線運動分析によるキャプションつき映像教材の利用" 教育工学関連学協会連合第4回全国大会講演論文集. 425-426 (1994)

  • [文献書誌] 疋田三良 保崎則雄: "教育・研究におけるパーソナルコンピュータの活用" 言語研究No.17 神奈川大学言語研究センター紀要. (印刷中). (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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