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1995 年度 実績報告書

視線運動分析に基づく字幕・映像付音声教材利用の効果的英語聴解訓練システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 06451149
研究機関神奈川大学

研究代表者

鈴木 広子  神奈川大学, 外国語学部, 助教授 (50191789)

キーワード視線運動 / メディア学習 / キャプション付き映像 / 英語学習
研究概要

本年度は、1.実験環境の改良 2.予備練習の効果ついての追試 の2項目について作業が進められた。
1.実験の精度を上げ、データの信頼性を高めた。改良点は、次の4点である。
(1)実験視聴テンプレートの画質の向上→一部はNECに編集を依頼し、後はデジタル編集をした。
(2)テンプレートの視聴内容と分析の合理化→実験のインストラクション、字幕の読み練習問題を作成し、テンプレートに組み込んだ。解析部分は各シーン20秒に絞り、分析の焦点を明確にした。
(3)字幕→日本語字幕のシーンを追加して、英語字幕のシーンの視聴と比較した。
(4)アイマークレコーダのレンズ→30度レンズを使用して分析角度を狭め、詳細な分析を可能にした。
2.音声、映像、文字の3モードが呈示されると、初級英語学習者にとって、字幕が理解過程に干渉なった。そこで、視聴前に、語彙の紹介と説明、字幕の文字を読む練習など言語的な補足練習を施すと、練習後の3モード複合教材を視聴中の被験者の視線運動が、英語の習熟度の高い学習者と同じ様な軌跡を取るようになった。字幕上の固視点が少なく、各固視点の停留時間が伸びた。これは効率のよい読み方であり、映像をより長く見る余裕がでてきた。本年度は、映像の画質、実験内容、設定条件をかなり改善して平成6年度後半で行った実験の追試をし、データの信頼性を高めた。統計的な定量分析は、現在進行中である。
本年度の目的として、学会発表が予定されていたが、1.にかなりの時間を費やし、実験データ収集までで本年度は時間切れとなった。しかし、一方では、米国の字幕映像教材の実践状況を調査し、National Captioning Instituteに連絡して関連研究のデータベースを入手するなど、本研究に必要な資料を収集することができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 保崎則雄: "外国語教育の視線運動分析による映像教材におけるキャプションの効果" 教育工学関連協会連合第4回全国大会講演論文集. 425-426 (1994)

  • [文献書誌] 鈴木広子: "視線運動分析による英語キャプション、ナレーション付き映像の理解を高める提示システム" 語学ラボラトリ-学会第34回全国研究大会発表論集. 54-56 (1994)

  • [文献書誌] 鈴木広子: "コンピュータの使い方" 神奈川大学言語研究センターNEWSLETTER. 16. 6-7 (1995)

  • [文献書誌] 鈴木広子: "マルチメディアと語学教育" 神奈川大学言語研究センターNEWSLETTER. 17. 8-9 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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