研究課題/領域番号 |
06451150
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 国立特殊教育総合研究所 |
研究代表者 |
松本 廣 国立特殊教育総合研究所, 教育工学研究所, 室長 (60229565)
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研究分担者 |
中野 泰志 国立特殊教育総合研究所, 視覚障害教育研究部, 研究員 (60207850)
柴田 望洋 福岡工業大学, 情報工学科, 助教授 (80222032)
小孫 康平 国立特殊教育総合研究所, 教育工学研究部, 主任研究官 (60260022)
柴山 盛生 国立特殊教育総合研究所, 総合企画調整官 (70170909)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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キーワード | 情報ネットワーク / アクセシビリティ / 特殊教育 / 障害児・者 / 情報教育 / 情報機器 |
研究概要 |
運動障害があるためマウスを操作することが困難な利用者が、インターネットを利用する操作環境のアクセシビリティを改善するために、マウスの機能をスイッチの操作に代替するマウス・エミュレータを試作した。試作したマウス・エミュレータは、シリアルキー(Serialkeys)に対応した仕様とし、コンピュータの機種に限定されず利用できる特徴がある。シリアルキーとは、米国のTrace Research and Development Centerが障害者用の入力機器をコンピュータ等の情報機器に接続する標準の規格GIDEI (General Input Device Emulating Interface)を実用化した機能の名称であり、我が国ではWindows95が利用可能になって初めてサポートされた機能である。 このマウス・エミュレータは、BASIC言語で制御プログラムを記述できる小型マイクロコンピュータBASIC Stanp2を使用した。このため、利用者のニーズに応じて容易に機能の変更が可能であった。 しかし、インターネットのWWW(World Wide Web)を利用するときの操作は、クリックポイントにマウスカ-ソルを移動するポインティング操作を必要とするため、タイミングを伴ったスイッチのON/OFFによるポインティング操作を必要とするマウス・エミュレータは、不随意運動が強い利用者のニーズに応じることは困難であった。 このような利用者には、スイッチ操作によりマウスカ-ソルがクリックポイントを移動するのマウス・エミュレータが利用できる。このためには、WWWのページ(画面)が変わっても、クリックポイントの位置や数が約束(固定)されている必要があることが課題として確認された。
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