研究分担者 |
中野 良顕 上智大学, 文学部, 教授 (90017955)
山口 満 筑波大学, 教育学系, 教授 (20006571)
長州 南海男 筑波大学, 教育学系, 教授 (90018044)
佐々木 俊介 筑波大学, 教育学系, 教授 (40018221)
江口 勇治 筑波大学, 教育学系, 助教授 (50151973)
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研究概要 |
本研究は2年間の継続研究であり,本年度が最終年度に当たる.そこで,本年度は昨年度確認された,ナショナル,ローカル両面からの多面的,総合的解明という研究方針・課題に従って,研究をまとめてきた.具体的には,年3回の研究会と,宿泊研究会での検討を通じ,以下の点について研究が進められてきた. 1.昨年度来収集に努めてきた,アメリカ各州のカリキュラム・ガイドライン,もしくはフレームワークをもとに,アメリカの教育が捉える「学力」の実体を解明する.(各州の教育省から収集されたカリキュラム・ガイドラインは42州に及んだ) 2.子どもたちに身につけさせたい「学力」の背景にある,アメリカの「リテラシー」と「イクイティー」概念に焦点を当てた研究を深める.(これら両概念は,1980年代以降のアメリカの教育をみる鍵概念である) 3.近年アメリカで進んでいる,全米規模での教育改革の動向を,各種報告書類をもとに解明する.(特に各教科教育ではNational Standardが次々に策定され,その動向の解明は急務となっている) 本研究では,上記目的を達成するために,研究メンバー以外の講師を積極的に招聘し,研究を重ね,アメリカの教育研究にとって必須なバックグラウンド情報として,特に教育行財政の側面からの情報の共有を図った. 上記3点の研究課題を含む本年度の研究の成果は,最終報告書として公表し,昨年度作成した中間報告書と共に,これらはアメリカの教育研究の基礎的資料として有益なものとなることが期待される.
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