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1995 年度 実績報告書

眼差し解析によるテレビ通信システムの認知人間工学設計原則に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06451164
研究機関金沢工業大学

研究代表者

小松原 明哲  金沢工業大学, 工学部, 助教授 (80178368)

キーワードグループウェア / ヒューマンインタフェース / 認知人間工学 / テレビ通信システム
研究概要

テレビ通信システムのユーザインタフェイスの設計基準を、認知人間工学の立場から明らかとするために、テレビ通信システムシミュレータを用いて、人間のコミニケーション時の認知行動を解析している。
平成7年度は、平成6年度の予備実験を踏まえて、2者間、及び3者間テレビ通信システム実験を行った。
特に今年度は、実務使用を想定して、相談型タスクの場合について、会話局面と画面注視状況との関係を、重点的に検討した。
その結果、以下の点が明らかとなった。
○一般に、相手方の顔画面の注視率は低く、作業画面の注視率が高い。
○自分の意思を表明する場合や、相手の意思を確認する場合に、相手方顔画面を注視する傾向がみられる。
○3者間会議において、そのうちの2者がテレビ通信システムを用いない、通常の顔を突き合わせての会議条件になり、残り1者のみがテレビ通信システムを用いて会議参加する場合、テレビ通信システムを用いない2者間で会話が進行する傾向が強い。ただし、画面サイズ等のインタフェイス条件がよい場合には、残り1者も、発話数は増加し、会議参加が促されている。
これらの結果をもとにすると、テレビ通信システムでは、言外の情報伝達に、相手方の顔提示が必要となり、その言外情報伝達が、会議への参加を促すといえ、インタフェイス条件の良否が、コミュニケーション性に大きな影響を与えることが分かった。
平成8年度は、これら平成7年度までの成果を取りまとめ、公表する予定である。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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