本年度は、多数の会社の事例を収集し、この中から事務生産性向上の技法として一般的に使用可能なものを抽出し、それらをKJ法によって分類整理し、「事務間接部門の生産性向上技法」として一般化した形で体系化することにつとめた。その結果、下記の5つのサブテーマについて一応の体系化・標準化を行うことでき、文書にとりまとめた。 (1)事務部門生産性向上運動の導入方法と推進方法 これは導入にあたっての組織づくりや、スケジュール化の手順である。 (2)環境整備(5S) (3)人材育成 まだ(2)は、事務部門内部の整理、整頓の活動であり、(3)は事務効率化を可能ならしめるようなスキルを人々に身につけさせるための人材養成法である。 (4)個別部門業務の効率化技法 個々の部門内部における継続的な改善による効率化の方法。 (5)部門横断的なプロセス革新技法 ビジネスプロセスのリエンジニアリングに相当する手法である。以上のうち、一部のものについては、別掲の2論文としてすでに、公表している。平成7年度には上記の5テーマと合せて、平成7年度中のテーマ(事務生産性の測定)を含めて本の形で公刊予定。
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