研究課題/領域番号 |
06451167
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松岡 秀雄 東京大学, 先端科学技術研究センター, 講師 (10013666)
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研究分担者 |
COLLINS Patr 法政大学, 経営学部, 客員教授
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キーワード | 太陽発電衛星 / マイクロ波送電 / 電力市場 / レクテナ / 再使用型ロケット / 金融モデル |
研究概要 |
太陽発電衛星(SPS)に関する社会経済モデルについて、表計算、C言語を用い、工学的・経済的見地に基づく相互作用のモデルの構築および分析を行っている。特に、レクテナ(地上の受電アンテナ)上での出力電力のシミュレーション、およびレクテナの設置場所による出力変化の計算、さらに、レクテナ設置候補地の現地調査を通じて、レクテナの設置場所による地理的・経済的問題について考察を行った。平成7年度も引き続き以下の計画に基づき研究を継続する。 1.レクテナ上での出力電力の詳細を、諸条件を考慮しつつシミュレーション行う。 2.これに基づき、SPS2000(世界初のSPS実現を目指す日本のワーキング・グループの実験的SPSのプロジェクト)のレクテナの社会経済性を解析し、設置場所とシナリオによってレクテナの費用を分析し、さらにレクテナが供給する電力費用も見積り、実際のレクテナの設置場所を考慮し暫定的な計画を策定する。 3.レクテナの社会経済モデルからのデータと電力産業に関するデータを用いて、電力会社と太陽発電衛星の社会経済関係の現実的なモデルを作成し、宇宙産業に係わる企業のための経済目標を計算する。 4.将来の商業的な太陽発電衛星の製造段階における、プロジェクト費用、得られる収入、危険、法律等をはっきりと理解する必要がある。従って、太陽発電衛星プロジェクトの金融モデルを作り、必要な投資とプロジェクトの金融の流れを明らかにし、商業面からも容易に理解できるようにする。 5.再使用型打ち上げロケットの開発、製造、運用の社会経済性も分析する。何よりも打ち上げ費用を下げることが先決なので、早く成長する可能性がある他の打ち上げ市場モデルも構築する。
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