研究課題/領域番号 |
06452021
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
佐藤 文隆 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90025370)
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研究分担者 |
佐々木 節 京都大学, 宇宙地球科学科, 教授 (70162386)
中尾 憲一 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90263061)
西 亮一 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80252419)
山田 良透 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20230493)
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キーワード | 銀河形成 / 星生成 / 大規模構造 / 水素分子 / 輻射輸送 / 数値流体力学 / 初期宇宙 |
研究概要 |
・宇宙初期の組成からの原始天体の出来方について、原子過程のみでなく、原子からの放射の輸送を解く手法、および一次元の流体に原子過程を組み入れたコードを開発した。両者を組み合わせることにより、一次元ではあるが放射、原子過程、流体力学を全て含む計算が可能になるため、原始天体形成の研究に必要な道具が揃ったことになる。 ・重力レンズによるハロ-コンパクト天体の観測データから、銀河の密度モデルの自由度を動かして光で観測される星と光っていない質量の比率に対しての知見を得た。極端なケースながら、非パリオン的な暗黒物質を含まない銀河を考える可能性も否定できないことが分かり、原始銀河の形成を考察する上で重要な示唆を与えた。 ・観測的な元素組成は高温のガスからの放射によるが、これが低温のガスや星などを含めた元素組成になっているとは限らない。そこで、超新星爆発による銀河の重元素による汚染を、高温のため銀河内ガス圧力が高い楕円銀河の場合について考察し、超新星爆発の影響は銀河中に広く拡散できないことが分かった。 ・数値実験的アプローチに関しては、動的解適応型格子の一次元での計算コードを開発し、合わせて結果の表示方法に開発を行なった。
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