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1994 年度 実績報告書

高分解能冷却型ファブリ・ペロ-干渉器による中間赤外線撮像観測技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06452025
研究機関国立天文台

研究代表者

西村 徹郎  国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 助教授 (90260017)

研究分担者 小林 行泰  国立天文台, 天文機器開発実験センター, 助教授 (50170361)
キーワードファブリ・ペロ-干渉器 / 赤外線カメラ
研究概要

本年度は2次元大フォーマット・アレイを用いた近赤外線および中間赤外線カメラ用の極低温冷却型ファブリ・ペロ-干渉器の最適化設計および開発基礎実験を行った。必要部分品の内、エタロン駆動用のアクチュエータとしてボイス・コイル方式とピエゾ素子方式の比較検討、エタロンの位置センサとしてキャパシタンス方式と光干渉方式の比較検討を行った。また開発基礎実験については、現在、入手可能の小電流用のコイルに適した超伝導線について、臨界磁場、臨界温度等の比較試験を行ない、また、ピエゾ素子についてはアリゾナ大学スチュワード天文台ホフマン教授の動作試験に協力した。この結果としてピエゾ素子を応用した小型モータとキャパシタンス・マイクロメータ方式を使用して干渉器を設計する事にした。干渉器本体については、高分解能のための最大有効口径10cmのエタロンの使用、最大面間隔5cm、2段タンデムを設計目標とした。ピエゾ素子モータ3個の採用により、面間隔の調整を0cmから出発する事が可能になり、また同時に平行度の調整も同じアクチュエイタで可能になった。干渉器の総合調整には、半導体ダイオード・レーザを使用することにし、レーザ・ビームをエタロンに導入する反射光学系を設計し、レーザ装着用の極低温マウントを製作した。コリメータ・カメラ光学系については、まだ設計には至らなかったが、同じく反射光学系で3鏡共軸系などの検討を行った。これらの研究により従来の性能を越した高分解能のファブリ・ペロ干渉器の全体設計と一部詳細設計が完了したが、まだ研究論文のとりまとめには至っていない。平成7年度に製作及び性能試験を実行する。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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