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1996 年度 実績報告書

(7Li,7Be-γ)荷電変換反応によるアイソベクター型巨大共鳴の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06452032
研究機関徳島大学

研究代表者

中山 信太郎  徳島大学, 総合科学部, 教授 (70116846)

研究分担者 藤原 守  大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (00030031)
桑折 範彦  徳島大学, 総合科学部, 教授 (20038053)
キーワード荷電変換反応 / アイソベクター共鳴 / 相対スピン強度 / 原子核有効相互作用 / スピンフリップ遷移 / ノンスピンフリップ遷移
研究概要

(^7Li,^7Be)反応で^7Beとそのγ線を同時計数することでΔS=0とΔS=1の励起を区別して求めることができることが実験的に確かめられた。実験は全国共同利用研究施設である大阪大学・核物理研究センターで行われた。入射エネルギー65AMeVで測定された。^7Beとそのγ線を同時計数のために徳島大学総合科学部で開発されたγ線検出器システム"NYMPHS"の性能や65AMeVでの(^7Li,^7Be)反応機構について調べ、巨大共鳴の研究に優れた特性を持つことが明らかにできた。^7Beのγ線は同時計数γ線スペクトルで唯一の光電ピークとして観測され、^<12>Cと^<90>Zr標的でS/Nがそれぞれ約10と3で測定できた。このような低バックグランドの測定は((^7Li,^7Be)反応での2つの反応チャンネルの分離を可能にし、軽い核から中重核にいたるΔS=0とΔS=1のスペクトルを導き出すことを可能にする。現在いくつかの原子核での測定が終了し、原子核のスピン-アイソスピン応答の測定結果が解析中である。
測定データの解析はワークステーションによるシステムで行われている。解析プログラムの開発や結果の分析に威力を発揮している。大阪大学・核物理研究センターとネットワークでつないで測定データにアクセスしたりプログラムを開発したりでき、システムの効率化がはかられている。
この検出システムを用いた研究内容について上記全国共同利用研究施設での研究計画検討委員会で審議され、今後推進していく共同利用実験課題に採択されている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中山 信太郎: "The (^7Li,^7Be) reaction as a spin-probe for isovector excitations" Nuclear Intruments and Methods. (印刷中). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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