研究課題/領域番号 |
06452033
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
佐々木 宏 高知大学, 理学部, 教授 (80036566)
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研究分担者 |
中村 亨 高知大学, 理学部, 助手 (90243815)
大盛 信晴 高知大学, 理学部, 助手 (10117004)
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キーワード | Nuclearite / 暗黒物質 / 海底電磁波 / ELF / VLF / ボールアンテナ |
研究概要 |
センサーとなるボールアンテナの開発(海水とは非接触である点で長期の観測に適している)、高CMRR計測増幅回路の開発、アンテナ用ガラス球ハウジングと非金属フレームの設計と製作、基礎的性能の検査、観測ボ-トから海水中への投入の手順とその技術の修得、浮上装置の設計と製作、などの研究経過を経て、当初目標の深海底での装置を完成させ、海水中及び海底での電場の変動を観測してきた。ボールアンテナシステムの性能は周波数特性のほかに、最小検出感度(S/N=2として)で表現されるが、現段階では±20μV/1.6mの値を達成した。最終年度にはこれをさらに±2μV/1.6mに改良するためのボールアンテナ前置増幅器回路を試作し、その可能性を示した。観測は、本学の海洋教育研究センターの観測船、及び民間の渡船業者のボ-トを雇い行った。 平成8年度は集中的に、浅い海底の電磁波環境を詳しく観測、研究した。なぜなら、深海底の下の岩盤(岩石層、通常は堆積層と考えてよい)は、必ずいくらかの海水を含んでおり、その等価海水層の厚さが1から10m位と考えられるので、Nucleariteが深海底の下の岩石層を破壊し電磁波を発生しても検出システムに到達するまでに等価の海水層での減衰を調べる必要があったことによる。電磁波の空中から海水に突入するときの物理的な振る舞いを、海水面での反射、透過率、屈折角、海水中での減衰率、さらには陸地から海底に至る堆積層を通しての海底への伝播を考慮して理論的に求め、観測データとの比較をおこなった。理論的な推定がデータとよく合うことを示した。 また、岩石破砕や微少クラックの発生に伴うELF,VLF帯電磁波発生モデルは、従来よりいろいろと提唱されてきた。LF領域で有効である電磁波発生の理論的な研究を行い、Wash Board(洗濯板)モデルを作り上げた。
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