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1995 年度 実績報告書

TOPEX/POSEIDON海洋衛星データによるcm精度の海洋潮汐モデルの決定

研究課題

研究課題/領域番号 06452080
研究機関国立天文台

研究代表者

大江 昌嗣  国立天文台, 地球回転研究系, 教授 (00088783)

研究分担者 今西 祐一  東京大学, 海洋研究所, 助手 (30260516)
真鍋 盛二  国立天文台, 地球回転研究系, 助教授 (30000178)
佐藤 忠弘  国立天文台, 地球回転研究系, 助教授 (10000176)
田村 良明  国立天文台, 地球回転研究系, 助手 (90150002)
キーワード海面高度計 / 海洋潮汐モデル / 流体力学方程式 / 超伝導重力計 / 気圧変化に対する海洋の応答
研究概要

前年度のTOPEX/POSEIDONの観測値と流体力学方程式を利用した全海洋域での0.5°×0.5°潮汐モデルをもとにして、今年度は、計算のより精密化を行い、2〜3センチメートル精度の海洋潮汐モデルを得ることが出来た。これはほぼ当初の期待通りの成果である。前々年度は、流体力学方程式を用いた海洋潮汐の計算で、極地域でのメッシュの形が計算の安定性に大きな影響を及ぼすことが問題となったが、これもメッシュ形を変えるなどの計算法の一部改良により解決することができた。さらに計算精度がもう一歩高まりそうなので、海洋変動と潮汐の季節変調など、従来困難とされて来た海洋現象も解明される可能性が出てきている。更に、地球内部の効果を明らかにするために、日周潮汐における流体核共鳴効果を解析に組み入れる解析法の開発を開始した。また、前年に引き続いて、得られた結果と験潮データや超伝導重力計による観測結果の比較、さらには世界の他の研究者によるモデルとの比較を行い、我々の結果がやはり高い精度で得られていることを確認した。なお超伝導重力計による観測値との間に若干の系統的な差があることが認められた。
気圧変化に対する海洋の応答関数を求める計算は、問題点等を調査することは出来たが、実際の海面高度観測データと全地球気象観測データとの比較解析までには至らず、次年度に積み残した。課題は残ったが、研究は全体として、ほぼ順調に進められたと考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Matsumoto,M.Ooe,T.Sato and J.Segawa: "Ocean tide model obtained from TOPEX/POSEIDON altimetry data" J.Geophys.Res.100. 25319-25330 (1995)

  • [文献書誌] 大江昌嗣、高根澤隆、佐藤忠弘: "TOPEX/POSEIDON高度計データによる長周期海洋潮汐モデルの計算" 第2回SCGワークショップ集録. 44-47 (1995)

  • [文献書誌] 佐藤忠弘、名和一成、渋谷和雄、田村良明、大江昌嗣、他: "昭和基地での2年間の超伝導重力計データを使った解析結果(3)-残差時系列の解析-" 第2回SCGワークショップ集録. 8-11 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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