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1995 年度 実績報告書

日本海の深層循環のラグランジュ側流による研究

研究課題

研究課題/領域番号 06452084
研究機関東京大学

研究代表者

平 啓介  東京大学, 海洋研究所, 教授 (50013579)

研究分担者 柳本 大吾  東京大学, 海洋研究所, 助手 (40260517)
キーワード日本海 / 深層循環 / 日本海固有水 / ポップアップフロート / ラグランジュ測流 / アルゴスシステム / 自動浮上沈降 / 潮流
研究概要

日本海は150m層から300m層に密度躍層があり、外洋と交換が行われる上層水と日本海固有水の境界になっている。日本海固有水の上端である300m層の海水の運動を調べるために、この層の海水と密度を等しくしたALACEフロートを2台購入した。海中に投下すると300m層で釣り合い、一定期間漂流した後に浮上し電波を発しアルゴスシステムで位置を決める。ALACEフロートは約50回の浮上沈降を行うことができる。私たちは10日毎に浮上するものと、20日毎の2種に設定した。1995年7月29日に北緯41度42.6分、東経136度17.5分、水深3450メートル地点に20日ミッションのALACEフロートを、8月4日には北緯40度54.0分、東経132度24.0分、水深3100メートル地点に10日ミッションのALACEフロートを投入した。
20日ミッションのALACEフロートの漂流層深度は314〜323デシバ-ルの範囲で、0.69〜1.06°Cの変動である。漂流速度は約2cm/sであり、東向きの流れがある。浮上と沈降点の位置のずれは海面における漂流を示し、約40cm/sで潮流が卓越している。10日ミッションのALACEフロートの漂流深度は320mから250m単調に減少している。漂流速度は約2cm/sで8月は南北の往復運動であったが9月になると東向きに、そして11月には西になり時計回り循環が見られる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 平啓介・柳本大吾: "ポップアップフロートによる日本海の中層循環の計測" 日本海洋学会1996年度春季大会予稿集. (1996)

  • [文献書誌] 平啓介: "海洋大循環の観測研究の現状と世界海洋観測システムへの期待" 地球環境計測技術に関する国際ワークショップ(郵政省). 2/1-2/20 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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